しかし今年、このアユの仕入れに異変が起きているといいます。
【「びわ湖松水」店主 松井勇雄さん】「ここまでひどく(不漁と)言われるのは、ないように思います」
4日、地元の漁師などで作る水産関係の団体が、滋賀県の三日月知事のもとを訪れました。
去年12月からのアユ漁が「極端な不漁」で、水産事業者に大きな影響が出ていることから、「アユの放流量を大幅に増やしてほしい」などとする要望書を提出したのです。
【滋賀県 漁業協同組合連合会 佐野高典会長】「なんとしても、この不漁はことしにとどめて、来年は引きずらないように、(アユ)資源の回復を図っていただきたい」
【滋賀県 三日月大造知事】「とても重い問題だと受け止めています。6月議会に向けて、必要な予算の補正も含めて、対応を検討させていただきます」
滋賀県によると、アユは琵琶湖で1番漁獲量が多く、全体の漁獲量の4割から5割を占める、重要な魚です。
しかし、ことし1月、琵琶湖で水揚げされたアユは定置網1カ所あたり4.3キロで、これは何と平年の3%以下。
【漁師・今井政治さん】「毎年厳しい状態だと思うんですよ。温暖化でどうなるか分からない。昔みたいに必ずアユが卵を産んで、帰ってくるという保証はできませんのでね。琵琶湖にアユがいなかったら私ら生活できないので、良い方に向かうように願っております」
滋賀県水産試験場はこの不漁の原因は去年の「産卵数」の少なさにあると指摘します。水産試験場の調査では、去年のアユの産卵数は例年の20%ほどでした
琵琶湖のアユは秋に川を遡上して産卵しますが、通常、水温が23度を下回らないと産卵しない傾向があることが分かっています。
去年は猛暑の影響で、アユの産卵のピークである9月に水温が23度を下回った日がなく、アユが産卵する前に死んでしまった可能性があるというのです。
琵琶湖畔で100年以上、アユの佃煮を作っている「木原食品」。
8つ全ての窯を使って、アユを炊いていたといいますが、ことし使っているのは、2つだけです。
【木原食品 木原豊子代表】「(アユの仕入れが)全然、足りません。頑張って炊かなあかんけど、なかなかいない」
2日前、前日は入ってこず、4日にようやく届いたアユは…
【木原食品 木原豊子代表】「(きょうは)22キロぐらい(仕入れられた)。普通だと80から100キロある。(Q.佃煮も数つくれない)そう。待ってもらってるんです、問屋さんも。こんな年知りませんわ」
滋賀県の名産品の一つ、琵琶湖のアユ。
地元の人々は一日も早い回復を望んでいます。
引用元: ・【気候変動】アユが歴史的な不漁 琵琶湖 水揚げは平年の3パーセント以下に 去年の猛暑の影響か 漁師から嘆きの声 「2月は20日以上休みました」
っと張り紙だせや!
笑笑
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